問わず語り
 

ベラ

「ベラ」と呼ばれている魚がいます。
(妖怪人間ベラのことではありません、まして五輪真弓さん のことでもありません。この冗談通じるかな?古いから)
日本に生息する魚には珍しく派手な色あいの魚です。
釣り人が「青ベラ」とか呼んでいるのは「キュウセン」
という種類の「牡」だそうで、これからの時期、磯で釣っていると
入れ食いになり、他の魚がまったく釣れないということが よくあります。
夜になると砂の中で一眠りして、夜明けとともに起きだし「イソメ」
とか「ゴカイ」類を漁りに磯場へと出掛けます。
もともとは熱帯域の魚らしく寒くなると砂にもぐって活動しなくなります。南洋の海にはこのベラの仲間で「ナポレオン」という名の1メートルをかるく越す大物が生息しダイバーたちにはスズキ科の「クエ」とならんで人気があります。
関東の釣り人と関西の釣り人では評価がまるで分かれる魚です。
関東では見向きもされないらしく、見ただけで眉をしかめる人 もいるそうです。
関西ではこの魚を唐揚げにしてから甘酢につける「南蛮漬け」 という料理法がいたくお気に入りらしく、ベラが釣れると舌なめずり してニヤリと笑うひとが多いとか。
名古屋はどちらかというと、関東寄りの評価のようにおもいます。
わたしは三重県産の愛知育ちですが、ベラを結構好んで食べます。
煮付けても食べますし、骨が硬いので三枚に下ろして、南蛮漬けにするといくらでも食べられます。刺身にしてもまぁいけます。
 
button_back