問わず語り
 

団地内の植物

私は公団経営の共同住宅に住まっておりますが
結構大きな住宅群です(30棟以上あります)各棟の間毎に駐車場があり、中庭が設けてあります。
時々、散歩がてら棟を巡ってみるんですが、その中庭には実に様々な樹木
が植樹されています。
単調にならぬようにとの配慮なのでしょう、日本各地の海側山側からの
木々が丁寧に植え込まれています。まるで樹木植物園のようです。
ざっと見積もって30種は下るまいと思っています。珍しい木には名札がぶら下がっています。
名古屋市ですので、市の木ということで「クスノキ」が目立ちますが、姿のいい「ケヤキ」と本数を競っています。(何故か均整のとれた桐の木はありません)花のきれいな木も要所に配されています。ハナミズキやサルスベリやサクラです。駐車場と通路との仕切りにはサザンカが使われ、ポイントに色々なツバキが植えられています。ブナ科のカシやナラ属も各所にポツポツとあり、ヤマモモが2本植えられています。6月の終わりに実がなり、食べてみましたが、甘くありませんでした。
いまカリンが3本、青い実をつけています。(ときどき実をもいでみたい衝動に駆られますが我慢しています)
コブシの実を始めてみました。でこぼこした「蛹」の袋様のものが葉の間からいくつもぶら下がっており、見つけた者が気味悪がっておりましたので、映画の「コクーン」のように、なにか宇宙の生物でも孵るかもしれないと期待して、2個千切ってきました。2日後に殻が黒ずんで割れ、中から赤い実が覗いていました(20個ほど)、つまんで引っ張ると木綿糸様の糸で繋がってぶら下がりました、面白いのでそのまま飾ってあります。

木の名前は憶えたそばから忘れてしまうので、何度も名札や図鑑をみながら出来の悪い頭にインプットしていますが、余程印象が強くないと残らないようです。
いま、面白い花が咲いています。(無知な私が喜んでいるだけかもしれませんが)芝生が敷かれた一区画があって、その芝生を突き破ってにょきにょきと茎を出し(なんと葉がない)ピンクのユリのような花を咲かせています。ざっと30本ぐらいの群です。図鑑で見るとナツズイセンと云うのだそうで、ヒガンバナの仲間です。やっぱり根っこ(鱗茎)に毒のある植物だそうで、見たところは誰かが切り花を買ってきて埋めたような印象です。ヒガンバナもそうですが、葉と花が別々に生えるというのは妙なもんです。

 
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