問わず語り
 

ひるがの高原

秋、真っ盛り。
紅葉にはまだ早いが、コスモスや野菊や色づいた木の実を見たくて「ひるがの高原」へ出掛けてみた。
群生する背の高いすすきを透かして遠景の山が霞んで見える
「あぁ日本の秋だなぁ!」
路傍の家々の前には色とりどりのコスモスが植えられている
中に交じって一際形のはっきりした白やうすピンクのシュウメイギクの一叢も見かける
可愛い野菊の極うす紫があちこちに目立つ「ヨメナ」か「ノコンギク」か
見分けがつかない、なんとなく「ヨメナ」と決めてみた。
オミナエシもオトコエシも探したが花は終わっていた。
黄色く目立つのはアキノキリンソウだろう。
すすきより背を高くのばしたシオンの一叢があざやかな薄紫で青空に映えていた、
ヒョウモンや蜂たちが忙しく吸蜜している。
あちこちでチカラシバがエノコログサを追いやって勢力を広げている、
逆光でみると穂がキラキラ光って綺麗だ。
蛭ヶ野にはいつもお世話になっている馴染みのロッジがあり、
そこを根城に植物ウォッチングをしてみた。
藪に入っていくと
木に巻き付いた太い蔓があり、たどっていくと、ところどころ弾けてオレンジの鮮やかな実が成っていた。ツルウメモドキだ。
主人に断りをいれ、ハシゴを借りて切って来た。半年ほどはこの色を楽しめるだろう。
サンキライは探したがなかった、もっと里の方、海抜が2、3百メートル以下でないと、サンキライは生えていないと聞いた。
アケビが熟れていると聞き、あちこちを探して10個程手折ってきた。懐かしい甘さだ、そこら中に種をまき散らす。
赤いマユミも弾けていた。白樺に巻き付いたツタウルシが赤く色づき、白と紅の対照が綺麗だった。
草むらに目を遣ると、いやでもマムシグサの実が目につく、トウモロコシのような身形でこれも真っ赤に熟れていた。鳥は平気で食べるが、昔、それを見て食べてみたら、半日舌が痺れたことがあった。後で、毒草と知った。もう喰わないぞ。
ツユクサかと思って目を近づけるとツルフネソウだった、面白い形だ、吊ってある舟の形に見えなくもない。
サワギキョウ、ゲンノショウコ、アキノタムラソウ?、ワレモコウ、イヌタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、リンドウ等を図鑑を見ながら確認した

 
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