問わず語り
 

ジュゴンと海草

 海草と海藻の違いを調べていて 「アマモ」の種類の「リュウキュウスガモ」という海草を食べて生きている 「ジュゴン」の記事に目が止まりました。 ジュゴンは「儒艮」と書き、海牛目ジュゴン科の海獣です。 おだやかな性で浅い砂地をゆったりと泳ぎ、人魚伝説のモデルと言われています。 日本では沖縄の北部の沿岸部に小さな群で生息しているそうですが、いま、刺し網による混獲、 軍事空港の建設等により生存の危機に瀕しているそうです。 詳しくはHPでジュゴンを検索しますと出てきますので、 保護活動されている方々のメッセージをお読み下さい。 ジュゴンは広辞苑で調べると海藻を食べると出ていましたが、海草の誤りです。 「海草」は顕花植物です。つまりは花が咲き種ができるのです。アマモ、スガモが 代表種で、粗めの砂地で繁茂します。 「海藻」は岩場で茂り、花は咲きません。 ご存じのように、北ではコンブ、温帯域ではワカメ等が代表ですね。 日本では地形的に海藻が育ちやすく、食に色々と利用しています。 日本人はわたしの感で申すのですが、世界で一番利用しているのではないかと思っています。

 食べられる一般的な海藻を思いつくまま上げれば、 コンブ科のアラメ、カジメ。 ワカメ、ヒジキ、ノリも勿論ですし、 酒のつまみに合うモズクがあります、わさびを少し利かせて、さっぱりと。 アオサのみそ汁は好みです。 心太の元、テングサ。 ワカメの根元にひだひだの雌株(胞子)がありますが、それを削いで 細かく刻みます、熱湯を二度ほどかけて湯を切り、醤油を入れ、かきまぜますと トロロ状になります。
おいしいですよ。「めひび」ともいわれています。

 海藻は植物か?という設問があります。 生物の分類の仕方で「3界説」という考え方があるそうです。 動物界、植物界、菌界とに分けて、その分類では、植物の内に入るのでしょうが、 「5界説」「8界説」になると見解が分かれるそうです。

 
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