問わず語り
 

牡蠣

牡蠣の美味しい季節になりました。
「カキ」は「牡蠣」という文字をあてますが、
中国では昔、カキは「牡」のみで「牝」はいないと考えられてていたようで、
そこらへんからこの文字をあてたんだそうです。
実際は雌雄同体で、普段は雄性を示して、繁殖期の五〜八月になると
雌性が現れて産卵するんだそうです。
日本では25種類ほどのカキが確認されていますが、一般に食されて
いるのは「マガキ」という種です。夏場に食べる大粒のカキは
「イワガキ」と呼ばれていますがいずれも「イタボガキ科」です。
他にニセマガキ、シカメガキ、スミノエガキ、ワニガキ、食には適さない
ケガキ等があります。
広島湾はカキの代表産地で、
1532年(天文年間)に広島湾で養殖が始まったといわれています。
カキ養殖の草分けです。いっぱい食べてきて下さい。
他では、松島湾、有明湾、宇和島湾、伊勢湾、厚岸湾などで生産されています。
歴史上の有名人で牡蠣好きな人々がいます。
ジュリアス・シーザーは彼がイギリス遠征を行ったのは偏にテームズ河口の
カキが目当てだったとか。
ドイツの初代首相ビスマルクは一度に175個、
文豪のバルザックは一度に144個も食べたといわれています。
ナポレオン一世もカキ好きでフランス沿岸の天然ガキを食べ尽くしたといわれ、
ナポレオン三世がその尻拭い、でもないのでしょうが、
カキ養殖を進めたという逸話が残っているようです。
牡蠣は栄養価は高く、アミノ酸20種、ビタミン類10種、ミネラル10種
その他、一粒で100Mで名を売った「グリコーゲン」が独特です。


 
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